アンインストールと再インストールの計測
Adjustによるアプリのアンインストール・再インストール計測機能を使用して、アプリの継続率を詳細に確認できます。ユーザーがデバイスからアプリをアンインストールおよび再インストールしたタイミングを把握することで、オーガニックデータと連携パートナーのパフォーマンスを正確に評価し、ユーザーの離脱状況やユーザーのライフサイクルを分析することができます。
Adjustがアンインストールと再インストールを計測するためのiOSアプリの設定方法を以下に説明します。
ご利用の条件
Apple Developer ポータル
注:Firebase Cloud Messaging(FCM)を使用してアプリのPush通知を設定する必要があります。Google Cloud Messaging(GCM)はサポートされていません。
Adjustは、最後に検出したセッションの日時をアンインストールの時間とします。
Firebase(Android)とAPN(iOS)のレスポンスは毎日(UTCに)処理され、更新されます。管理画面には、最も関連性が高く利用可能なデータセットが反映されます。
ユーザーはアプリのPush通知を無効にできますが、その場合にも、サイレントPush通知を送信できます。
サイレントPush通知はAdjustのサーバーによって生成され、関連するPush通知サービスを通じてアプリに送信されます。
iOSでは、APNを通じて次のペイロードを送信します。
AndroidではFCMに次の情報を送信し、FCMがそれをアプリに送信します。
リアトリビューションの再インストール例
リアトリビューション設定のデフォルトは次のとおりです。
注:アンインストールコールバックで使用できる広告IDは、AdjustデバイスID(ADID)のみです。アンインストールコールバックの文字列またはS3バケットのCSV定義に
手順
Adjust管理画面
Adjust管理画面にて
事前準備
必要条件- Adjustのアンインストール・再インストール計測機能をご契約いただく必要があります。詳細はAdjustのセールスマネージャーまたはsales@adjust.comまでお問い合わせください。
- iOS:Adjust SDK バージョン4.18.1 以降
- Android:Adjust SDKバージョン4.12以降
- Push通知トークンをAdjustに送信されるようアプリ設定(有効化)がされていること。Adjustはこれらの通知を使用して、アプリがインストールされているかどうかを確認します。iOSおよびAndroidにおける実装ガイドラインを参照してください。
- 再インストールはAdjustではアプリ内イベントとみなされるため、自動的にリアトリビュートされません。
- Adjustは、最後に検出したセッションの日時をアンインストール計測に使用します。
- KPI指標について
- コホートKPI
- オーディエンスビルダー
- Adjustのリアルタイムコールバック
- Amazon S3バケットのアップロード
iOSのアンインストールおよび再インストールを計測
Adjustによるアプリのアンインストールおよび再インストール計測は、サイレントプッシュ通知の仕組みを利用して、アプリがデバイスにインストールされているかどうかを確認します。iOS上でプッシュ通知の送信をお客様のアプリに設定するための開発者向け手順については、以下をご覧ください。Adjustがアンインストールと再インストールを計測するためのiOSアプリの設定方法を以下に説明します。
ご利用の条件
- Adjust SDK 4.18.1以降と連携する場合、Adjust SDKの最新バージョンをダウンロードしてください。
- アプリのプッシュトークンを受信できるようにAdjust SDKを設定します。
- Xcodeで、バックグラウンドモード機能を設定し、リモート通知を有効化します。
- iOSプッシュ通知サービスの証明書
- アプリのApple開発者ポータルにアクセスできる人なら誰でも、管理画面のCertificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロフィール)セクションからこの証明書をダウンロードすることができます。
- このファイルをP12としてエクスポートし、アプリのプラットフォーム(Platforms)設定(下記参照)でAdjustに(関連パスワードとともに)アップロードする必要があります。これにより、アプリでプッシュ通知を使用する権限が付与されます。
- アプリの プラットフォーム 設定内に入力した バンドルID
iOSプッシュ通知サービスの証明書をエクスポート
キーチェーンアクセス- Certificates(証明書)カテゴリを選択します。
- 関連するApple Push Services(Apple プッシュサービス)証明書を右クリックします。注意:プライベートキーやその他の証明書は含めないでください。
- 「Export "Apple Push Services: your.bundle.id"」("Appleプッシュ通知サービス: your.bundle.id"をエクスポートする)を選択して、エクスポートを行います。
- エクスポートに名前を付け、Personal Information Exchange (.p12)(個人情報の交換(.p12))をFile Format(ファイル形式)ドロップダウンメニューから選択してSave(保存)します。
- 必要に応じて、パスワードを入力します。これを設定すると、ファイルをAdjust管理画面でアップロードする際に、パスワードの入力が必要になります。
- OKを選択します。
AdjustアカウントにiOSプッシュ通知サービスの証明書をアップロード
Adjust管理画面にて- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- その他の設定 (All Settings) > プラットフォーム (Platforms)を選択します。
- APNsを選択します。
- ファイルを選択してください(SELECT CERTIFICATE FILE)をクリックします。
- 証明書ファイルを確認し開く(Open)を選択します。
- 証明書の作成時にパスワードを入力した場合、パスワード(PASSWORD)フィールドにそのパスワードを入力します。
- 保存 (SAVE) を選択します。
iOSプッシュ通知サービスの証明書を更新
プッシュ通知サービスの証明書は、作成日から1年間有効です。アンインストールと再インストールを継続的に計測するには、有効期限が切れる前に証明書を更新しておく必要があります。Adjustは、証明書の有効期限の2週間前にメールにてお知らせします。そのメールを受信したら、次の手順を実行してください。Apple Developer ポータル
- ホーム画面の右上にあるAccount(アカウント)を選択します。
- Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロフィール)を選択します。
- ホーム画面の右上にあるプラス(
+
)アイコンを選択します。 - Production(プロダクション)の下にある、Apple Push Notification service SSL (Sandbox & Production)(Apple プッシュ通知サービスSSL(サンドボックスとプロダクション))をオンにします。
- Continue(続ける)を選択します。
- App ID(アプリID)ドロップダウンメニューから、アプリIDを選択します。
- Continue(続ける)を選択します。
- 指示に従ってCSRファイルを作成します。
- Continue(続ける)を選択します。
- Choose File(ファイルを選択)ボタンを選択して、新たに作成したCSRファイルをアップロードします。
- Continue(続ける)を選択します。
- Download(ダウンロード)を選択します。
- ダウンロードリストまたはフォルダから新たにダウンロードした証明書のファイルを開き、キーチェーンアクセスに追加します。
- AdjustアカウントにiOS プッシュ通知サービスの証明書をアップロードする手順を実行します。
Androidのアンインストール・再インストール計測
Adjustのアンインストールおよび再インストール計測では、サイレントPush通知を使用して、アプリが端末にインストールされているかどうかを確認します。アンインストールおよび再インストールを計測するための開発者向け設定方法については、下記をご覧ください。Firebase Cloud Messagingを使用してアプリとAdjust SDKにPush通知を設定済みの場合は、FCMサーバーキーを確認する方法に進んでください。注:Firebase Cloud Messaging(FCM)を使用してアプリのPush通知を設定する必要があります。Google Cloud Messaging(GCM)はサポートされていません。
必要条件
- Adjust SDK 4.12以降と連携する場合、Adjust SDKの最新バージョンをダウンロードしてください。
- アプリのPush通知トークン(登録トークン)を受信するようにAdjust SDKを設定してください。
- アプリにFirebaseを追加し、Firebase Cloud Messagingを設定します。
- 有効なFCMサーバーキー(下記を参照)
FCMサーバーキーの確認方法
Firebaseコンソールにて- 設定(歯車)アイコン > プロジェクト設定 (Project settings) を選択します。
- Androidのダブを開き、クラウドメッセージング (CLOUD MESSAGING) を選択します。
- サーバーキー (Server key) のトークンを確認します。
AdjustアカウントへFCMサーバーキーを追加
Adjust管理画面にて- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- その他の設定 (All Settings) > プラットフォーム (Platforms)を選択します。
- Firebase Cloud Messagingを選択します。
- FCM KEYフィールドにFCMキーを入力または貼り付けてください。
- 保存 (SAVE) を選択します。
アンインストールと再インストールについてよくあるご質問
Adjustがアプリのアンインストールを計測するタイミングはいつですか?
Adjust SDKは、すべてのデバイス上にある各アプリのPushトークンを記録します。アプリがインストールされると、AdjustはPushトークンを使用して、Apple Push Notificationサービス(APN)やFirebase経由でアプリにPush通知を転送します。APNやFirebase経由で受信したレスポンスによって、アプリがデバイスにあるかどうか、またはアンインストールされたかどうかなどを判断することができます。Adjustは、最後に検出したセッションの日時をアンインストールの時間とします。
Firebase(Android)とAPN(iOS)のレスポンスは毎日(UTCに)処理され、更新されます。管理画面には、最も関連性が高く利用可能なデータセットが反映されます。
サイレントPush通知とは何ですか?
標準のPush通知が特定のアプリユーザーにメッセージを配信する際に使用されるのに対し、サイレントPush通知は、アプリ自体にメッセージを送信する際に使用されます。サイレントPush通知はユーザーに情報を表示することなく、アプリがバックグラウンドで情報を受信し処理します。ユーザーはアプリのPush通知を無効にできますが、その場合にも、サイレントPush通知を送信できます。
AdjustはpushトークンとサイレントPush通知をどのように管理していますか?
PushトークンはApple(APN)とGoogle(Firebase)によって作成され、デバイスレベルでアプリに割り当てられます。各Pushトークンは、アプリとアプリがインストールされている特定のデバイス固有のものです。Adjust SDKはPushトークンを収集し、それをデータベースに送信し保管します。サイレントPush通知はAdjustのサーバーによって生成され、関連するPush通知サービスを通じてアプリに送信されます。
iOSでは、APNを通じて次のペイロードを送信します。
{"aps":{"content-available":"1"},"adjust_purpose":"uninstall detection"}
AndroidではFCMに次の情報を送信し、FCMがそれをアプリに送信します。
{"to":"pushToken","data":{"adjust_purpose":"uninstall detection"}}
Adjustではどのくらいの頻度でアプリにサイレントPush通知を送信しますか?
Adjustでは、1日(UTC)に1回、サイレントPush通知を送信します。アンインストールと再インストールの計測は管理画面にどのように表示されますか
管理画面に表示されるアンインストールと再インストールのKPIの詳細については、合計のKPIとコホートKPIのヘルプページをご覧ください。リアトリビューションの再インストールとは何ですか?
Adjustは、再インストールをアプリ内イベントとして処理します。再インストールは、Adjustのアトリビューション法に影響を与えません。つまり、再インストールが自動的にリアトリビューションとみなされることはありません。再インストールセッションがアプリレベルまたはトラッカーレベルのリアトリビューション設定で設定した要件を満たしている場合にのみ、Adjustはユーザーをリアトリビュートし、リアトリビューションの再インストールをレポートします。リアトリビューションの再インストール例
リアトリビューション設定のデフォルトは次のとおりです。
- 7日間の非アクティブ期間
- 7日間のリアトリビューション期間
- ユーザーがアプリをアンインストールし、7日間アプリ内セッションをトリガーしない(アンインストール前の期間を含む場合がある)
- Adjustが計測しているリエンゲージメント広告をユーザーがクリックする
- エンゲージメントから7日以内に、ユーザーがアプリを再インストールしてセッションをトリガーする
- Adjustがリアトリビューションの再インストールを記録する
リアトリビューションの再インストール
およびリアトリビューション
の両方の集計データが含まれます。コールバックの受信を設定している場合は、リアトリビューションの再インストール
のコールバックのみ受信します。
サンドボックス環境でテストされたアンインストールが管理画面に表示されないのはなぜですか
アンインストールイベントは、Adjust SDKが生成するものではありません。Apple Push NotificationサービスまたはFirebaseからの応答時にAdjustのバックエンドで作成され、環境はproduction
としてハードコーディングされています。また、Adjustでは、最後のアクティビティがproduction
環境で記録されたアプリからのアンインストールのみを確認しています。このため、サンドボックスモードでテストされたアンインストールイベントは、Adjust管理画面に表示されません。
Adjustからアンインストールおよび再インストールアクティビティを受信するには、どうすればよいですか?
アンインストール、再インストール、またはリアトリビューションの再インストールが行われた場合、AdjustのリアルタイムコールバックシステムまたはクラウドストレージへのCSVアップロードを通じて通知を受けることができます。注:アンインストールコールバックで使用できる広告IDは、AdjustデバイスID(ADID)のみです。アンインストールコールバックの文字列またはS3バケットのCSV定義に
{adid}
のプレースホルダーを追加して、システム内のその他の広告IDに値をマッピングできるようにしてください。手順
Adjust管理画面
- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- その他の設定(All Settings) > ローデータエクスポート(Raw Data Export) > リアルタイムコールバック(Real-Time Callbacks)を選択します。
- 次の横にある編集(鉛筆)アイコンを選択します。
- グローバル
- アンインストール
- 再インストール
- リアトリビューション_リインストール
- コールバックURLを入力して任意のキーと値のペアを追加すると、コールバックを通じて追加情報を受け取ることができます。アンインストールと再インストールの計測に直接関連するAdjustのプレースホルダーは、次のとおりです。
{time_to_uninstall}
{time_to_reinstall}
{uninstalled_at}
{reinstalled_at}
{last_session_time}
- アップデート(UPDATE)を選択します。
Adjust管理画面にて
- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- その他の設定(All Settings) > ローデータエキスポート(Raw Data Export) > CSVアップロード(CSV Upload)を選択します。
- エクスポートするイベント(Select Events for Export)を選択します。
- 次のいずれかを選択します。
- アンインストール
- 再インストール
- リアトリビューション_リインストール
- CSVの定義(CSV DEFINITION)には、アンインストールと再インストールの計測に関連する次のプレースホルダを含めることができます。
{time_to_uninstall}
{time_to_reinstall}
{uninstalled_at}
{reinstalled_at}
{last_session_time}
- 保存 (SAVE) を選択します。