Adjustのアトリビューションモデル

Adjustでは、ユーザーがどのような経路で広告に接触したか、ユーザーのエンゲージメントの特性に応じて、複数のアトリビューションモデルを採用しています。各アトリビューションモデルの仕組み、アトリビューションの優先順位、どういった時に各モデルが用いられるかなどについて説明します。アトリビューション期間設定の詳細については、こちらをクリックしてください。

Adjustのアトリビューションモデル

Adjustでは、広告のエンゲージメントタイプとコンバージョンタイプに応じて、複数のアトリビューションモデルを採用しています。

コンバージョンタイプ:インストール(アプリの初回起動)

  • エンゲージメントタイプ:広告のクリックまたはインプレッション
    • アトリビューションモデル:デバイスマッチング、フィンガープリント

コンバージョンタイプ:リアトリビューション(休眠中のアプリユーザーの広告経由による復帰)

  • エンゲージメントタイプ:広告のクリックまたはインプレッション
    • アトリビューションモデル:デバイスマッチング

Adjustのアトリビューションの優先順位

アプリのインストールの場合、Adjustは次の優先順位でユーザーをアトリビュートします。

  1. 広告のクリック:デバイスマッチング 
  2. 広告のクリック:フィンガープリント
  3. 広告のインプレッション:デバイスマッチング
  4. 広告のインプレッション:フィンガープリント

Adjustは優先的にクリックベースの測定を行います。紐付けるクリックが ない場合、(インプレッション計測が有効になっている場合は)Adjustはインプレッションベースのアトリビューションを行います。2019年1月現在、フィンガープリントアトリビューションのデフォルト設定はオフとなっています。 

デバイスマッチング

デバイスマッチングには、広告のクリックまたはビュー時にユニークデバイスIDが必要となります。

認識されるデバイスID:

  • 広告ID - 主に、iOSデバイスの広告掲載ID(IDFA)とAndroidデバイスのGoogle Playサービス広告ID(GPS ADID)
  • デバイスID - Android ID、IDFV(iOS)など
  • Androidリファラ - クリック時に(Adjustにより)生成および受信されるユニークタグで、インストール時にAdjust SDKから返されます。

デバイスマッチングをすることで、100%の精度でアトリビュートすることが可能です。次の図は、Adjustの広告IDおよびAndroidリファラとのデバイスマッチングを表しています。 

広告IDのマッチング(図)
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Androidリファラのマッチング(図)
ユーザーが追加した画像
 

フィンガープリント

フィンガープリントは、Adjustのクリックベースのアトリビューションモデルで、フォールバックとして使用されています。つまり、フィンガープリントは、有効なデバイスID無しで記録されたクリックまたはインプレッションにインストールをアトリビュートする場合に限り使用されます。このためAdjustは、頻繁に変わる可能性のあるデバイスの特性に依存します。

Adjustがフィンガープリントモデルを利用する際に必要な情報は、以下のとおりです。

  • デバイスタイプ(例: Google Pixel XL)
  • オペレーティングシステム(例: Android)
  • オペレーティングシステムのバージョン(例: 7.1.2)
  • 言語(例: 英語)
  • IPアドレス(例: 77.185.208.234)
  • ユーザーエージェント

これらの情報はほとんど変化しませんが、ユーザーのIPアドレスは頻繁に変わります。ユーザーがオフィス、自宅、カフェなどに移動するたびに、異なるWi-Fiアクセスポイントが端末に新しいIPアドレスを提供するからです。

クリックからインストールに至るまでの間に、上記のデバイス情報のいずれかが変更された場合、そのクリックはアトリビューションの対象外となります。

2019年1月現在、フィンガープリントアトリビューションのデフォルト設定はオフになっています。すべての既存のアプリとトラッカーは、現在のアトリビューション設定を保持します(CUSTOMというラベルが再び付けられます)。ただし、この日付以降に追加されたすべての新しいアプリとトラッカーに対してはフィンガープリントアトリビューションを手動で有効にする必要があります。この日付以降に作成されたすべてのトラッカーは、アプリレベルの設定を継承します。すなわち、アプリ全体に対してマニュアルでフィンガープリントを有効にしている場合、トラッカーは自動的にフィンガープリント情報によるアトリビューションを受け取ります。なお、トラッカーレベルでのカスタムアトリビューション設定は、アプリレベルのアトリビューション設定を上書きします。

次の図は、 Adjustによるデバイスのフィンガープリントを用いたアトリビューションの流れを示しています。
ユーザーが追加した画像


:インプレッションベースのフィンガープリントは、自動的には有効になりません。アプリのアトリビューション設定でアプリごとに、またはAdjustキャンペーンウィザードを使用してトラッカーごとに有効にする必要があります。

リアトリビューション

リアトリビューションは、非アクティブ期間(アプリのセッションがないなど)が続いた後、計測されたソースからユーザーがアプリを起動した場合に発生します。Adjustでは、デバイスマッチングによる広告へのクリックまたはディープリンク経由の場合にユーザーのリアトリビューションを行います。フィンガープリントを使用してリアトリビュートすることはありません。

ユーザーをリアトリビュートするかどうかを決定する際に、Adjustが確認する条件が2つあります(いずれもAdjust管理画面で設定できます)。

  • 非アクティブ期間
  • リアトリビューションウィンドウ

非アクティブ期間は、ユーザーがリアトリビューションの対象となる前に、アプリ上で休眠しなければならない期間を指しています。ここでは継続日数が設定されます。

リアトリビューション期間は、Adjustがトラッキングしているエンゲージメントが、有効なリアトリビューションソースとみなされる期間を決定します。

ユーザーのクリックが、設定された非アクティブ期間とリアトリビューション期間に合致し、また有効な広告IDとともに記録されている場合は、Adjust内でリアトリビュートされます。

インプレッションによるアトリビューション

インプレッションマッチングは、広告のビューに基づいています。インプレッションによるアトリビューションは、アトリビューションを決定するクリックデータがない場合にのみ行われます。インプレッションのマッチングには、デバイスマッチングまたはフィンガープリントが使用されます。デフォルトでは、デバイスマッチングを使用します。つまり、インプレッションが広告ID、デバイスID、またはアプリストアのリファラと一緒に記録されている場合にのみ、インプレッションによってアトリビュートされます。ただし、アプリのアトリビューション設定を使用するか、Adjustキャンペーンウィザードでトラッカーごとに有効化することで、フィンガープリントを使用してインプレッションにアトリビュートできます。

インプレッションベースのアトリビューションを有効化するには、Adjust管理画面で生成されたインプレッション トラッカーURL(https://view.adjust.com/impression/abc123など)を使用する必要があります。


インプレッショントラッカーURLの確認には2つの方法があります。

  • トラッカー作成ページでトラッカーを生成する
  • 管理画面のアプリに移動し、アプリ オプションの(▲)ボタンを選択しトラッカーURL(Tracker URL)へ移動して、トラッカー名の横にある設定(歯車)アイコンを選択します。

TVキャンペーンのアトリビューション計測(現在は欧米のみで提供)

TVアトリビューションは、モバイルアプリのインストールをTVのインプレッションにアトリビュートする手法です。始めるには、アプリのパートナー設定で任意のTV計測パートナーのAdjustとの統合をオンにしてください。Adjustは、Admo.TV、Teads、およびTVSquaredなどのさまざまなTVパートナーと完全に統合されています。

注:TV計測アトリビューションはBusiness Pro以上のパッケージでご利用いただけます。

データをアトリビュートした後、Adjustは接続されているすべてのTVパートナーにオーガニックインストールを送信します。TVパートナーは7日間かけて、独自の判断基準とリソースに基づいてアトリビューションを実施します。TVパートナーがインストールと主張した場合、Adjustは彼らのアトリビューションデータが当社の要件と適合していることを確認した後、お客様のAdjust管理画面のアトリビューションをオーガニックからTVに更新します。

Adjustがクリックやインプレッションにアトリビュートしていないオーガニクインストールのみ、TVアトリビューションの対象となります。

TV計測パートナーは、どのようにアトリビューションを行いますか?

TVアトリビューションの方法は、パートナーによって異なります。その手法の例を以下に示します。

  • TVキャンペーン後と一般的なユーザーエンゲージメントのボリュームを、地域、時間、日にちなどで比較。
  • 特定のユーザーがTVキャンペーンの影響を受けた割合を分析するアルゴリズムを利用
  • TVキャンペーンのオーディオトラックを特定するオーディオフィンガープリント技術を利用

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