Google Analytics
AdjustとGoogle Analyticsの連携により、AdjustからGoogle Analyticsのダッシュボードへデータを簡単にパスすることができます。このガイドでは、Google Analyticsにアトリビューションデータを表示させるためのAdjustダッシュボードの設定方法を解説します。
事前準備
このモデルについて
Google Analyticsとその関連ドキュメントでは、使われている用語が若干異なります。GoogleとAdjustの用語を比較するには、以下のGoogle Analyticsの命名規則を参照してください。
ご利用の条件
Google Analyticsには3つのプロパティを提供しています。
- Web
- アプリ
- アプリ + Web
Adjust管理画面でGoogle Analyticsのモジュールを有効化するには、トラッキングID(Tracking ID)が必要です。これはWeb
プロパティでのみ提供されます。
Google AnalyticsでトラッキングIDを確認するには、 管理(Admin) > プロパティ(Property) > プロパティ設定(Property Settings) を選択してください。
App + Web
プロパティで動作します。よって、アプリにFirebase SDKが実装されていると、AdjustのGoogle Analyticsモジュールが使用できません。
Adjustダッシュボードでモジュールを有効化する
AdjustがGoogle Analyticsにアトリビューションデータを共有できるようにモジュールを有効化する方法:
Adjustダッシュボードにて
アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
パートナー設定(Partner Setup) > 新しいパートナーを追加する(Add Partners) > Google Analytics の順に選択します。
TRACKING ID フィールドにGoogle AnalyticsのトラッキングIDを入力します。
- トラッキングIDはGoogle Analyticsのダッシュボードで確認できます。アプリに複数の国固有のトラッキングIDがある場合は、グローバル(トップレベルの)トラッキングIDを入力します。詳細を見る
保存(SAVE) を選択します。
これらの手順が完了したら、AdjustはGoogle Analyticsへのインストールデータの転送を直ちに開始します。
連携のカスタマイズ
データ重複を防ぐために、Google AnalyticsのSDKがアプリに実装され、かつ、アプリ内イベント、収益、セッションを計測している場合は、Adjust側でイベント連携や収益転送、またはセッション転送の設定を行わないでください。
Adjustが計測するイベントをGoogle Analyticsに転送する
Adjustはイベント連携によって、詳細なイベントデータをGoogle Analyticsに直接転送することができます。Adjustが計測しているアプリ内イベントは全て、事前定義済み、あるいはカスタム設定されたGoogle Analyticsイベントにマッピングすることが可能です。事前定義済みのイベントとは、Google Analyticsがユーザーデータを整理する際に使用する、予め決められたラベルのリストを指します。一方、カスタムイベントとは、アカウントユーザーが独自に定めた名前をもつイベントを指します。
アプリ内イベントのデータをGoogle Analyticsと共有する:
Adjustダッシュボードにて
- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- パートナー設定(Partner Setup) > Google Analytics > イベント連携(Event Linking)の順に選択します。
- イベント名を記入(FILL ALL WITH EVENT NAMES) を選択し、AdjustとGoogle Analyticsで同じイベント名を使用します。あるいはフィールドにカスタムイベント名を入力し、Google Analyticsに表示させます。
- 保存(SAVE) を選択します。
これでAdjustからGoogle Analyticsにイベントデータが転送されるようになります。
収益データをGoogle Analyticsに転送する
収益転送機能によって、詳細な収益データをGoogle Analyticsに直接転送することができます。Adjustでイベント連携を設定した後、以下の手順に従ってアプリ内の収益データをGoogle Analyticsと共有します。
Adjustダッシュボードにて
- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- パートナー設定 (Partner Setup) > Google Analyticsの順に選択します。
- 収益転送(Revenue Forwarding) スイッチを ON に切り替えます。
これでAdjustからGoogle Analyticsに収益データが転送されます。
セッションデータをGoogle Analyticsに転送する
Adjustが計測するセッションとリアトリビューションをGoogle Analyticsと共有するには、次の手順に従ってください。
Adjustダッシュボードにて
- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- パートナー設定 (Partner Setup) > Google Analyticsの順に選択します。
- セッション転送(Session Forwarding) スイッチを ON に切り替えます。
これでAdjustからGoogle Analyticsにセッションデータが転送されます。
パラメーターで連携を最適化する
クリックパラメーターとパートナーパラメーターを使用して、AdjustとGoogle Analyticsの連携を最適化できます。これらのパラメーターを使用することで、SKU、トランザクションID、アイテムの価格など、アプリ固有の重要なデータを計測することができます。
カスタムデータをGoogle Analyticsと共有するには、次の手順に従ってください。このカスタムデータはAdjustからのコールバックにも含まれます。
カスタムイベントデータをGoogle Analyticsに転送する
Adjustはパートナーパラメーターを使用して、アプリからカスタムイベントデータを収集し、Google Analyticsに直接送信することができます。アイテムのカテゴリーからクーポンコードまで、パートナーパラメーターはアプリ固有のイベントデータの詳細を取得するのに役立ちます。
パートナーパラメーターは、Adjust SDK内で設定する必要があります。プラットフォーム別の開発者向け手順については、以下のリンクを参照してください。(Google開発者向けガイドでは、各イベントパラメーターに関するGoogleの仕様を確認することができます。)
SDKの変更が完了したら、以下の手順に従ってAdjustダッシュボードおよびAdjust SDKでパラメーター転送を有効にしてください。
ダッシュボードでの設定手順
Adjustダッシュボードにて
- アプリに移動して、アプリオプションの (▲) ボタンをクリックします。
- パートナー設定 (Partner Setup) > Google Analyticsの順に選択します。
- パラメーター 転送 (Parameter Forwarding)スライドを ON にします。
- パートナー パラメーター マッピング (Partner Parameter Mapping)を選択します。
- パートナーパラメーターマッピング欄に、 アプリ から (FROM APP)と GOOGLE ANALYTICS へ(TO GOOGLE ANALYTICS)の2つのフィールドが表示されます。 アプリ から (FROM APP)のフィールドに、Adjust SDKに書き込まれたAdjustパートナーパラメーターの名前を入力します。次に、 GOOGLE ANALYTICS へ (TO GOOGLE ANALYTICS)のフィールドに、対応するGoogle定義名を入力します。
- 保存 (SAVE) を選択します。
Adjustは直ちに、リンクされたカスタムイベントの詳細をGoogle Analyticsに直接転送し始めます。
SDKの設定手順
その他の開発プラットフォームの手順については、GitHubをご覧ください。
必須のGoogle Analyticsパラメーター
Google Analyticsがサポートしているパートナーパラメーターの全リストを確認する前に、Googleはイベントごとに以下のパラメーターを 必要とする ことをご理解ください(Googleでは「ヒットタイプ」と呼ばれています)。
ヒットタイプ | 必要なパラメーター |
トランザクション | ti |
アイテム | in 、ti |
これらの必要なパラメーターがない場合、イベントはGoogleの特定のヒットタイプではなく、events
として送信されます。
受け入れ可能な全てのパートナーパラメーター
以下は、AdjustのSDKでイベントごとに設定可能なパートナーパラメーターの全リストです。
名前 | SDKでの名前:値の例 | 種類 | イベント | アイテム | スクリーンビュー | トランザクション | 注意 |
Google Analytics User ID |
userId: df45346424 | string | はい | はい | はい | はい | オプションですが推奨されているパラメーターで、AdjustがGoogle AnalyticsのUser IDを使って計測するトラフィックにタグを付けます。これにより、Googleは1人のユーザーが持つ複数のデバイスのトラフィックに対してそれぞれアトリビュートします。 |
匿名IP | aip: 1 | ブーリアン | はい | はい | はい | はい | 以下の例のうちいずれかがペイロードにある場合にのみ、送信者のIPアドレスが匿名化されます: &aip= 、&aip=0 、&aip=1 など。 |
キャンペーンのコンテンツ |
cc: content | string, 500B | はい | はい | はい | はい | |
スクリーン名 |
cd: High Scores | string, 2048B | はい | はい | はい | はい | クリックまたはSDK内に追加できます。クリック値はSDK値をオーバーライドします。 |
キャンペーンID |
ci: ID | string, 100B | はい | はい | はい | はい | |
キャンペーンのキーワード |
ck: Blue Shoes | string, 500B | はい | はい | はい | はい | |
キャンペーンのメディア |
cm: organic | string, 50B | はい | はい | はい | はい | |
通貨コード |
cu: EUR | string, 10B | いいえ | はい | はい | いいえ | |
クーポンコード |
tcc: SUMMER08 | string, 500B | はい | はい | はい | はい | |
Google ディスプレイ広告 ID |
dclid: d_click_id | string | はい | はい | はい | はい | |
ドキュメントのエンコード |
de: UTF8 | string, 20B | はい | はい | はい | はい | |
ドキュメントのタイトル |
dt: settings | string, 1500B | はい | はい | はい | はい | |
イベントアクション |
ea: Action | string, 500B | 必須 | いいえ | いいえ | いいえ | |
イベントカテゴリー |
ec: Category | string, 150B | 必須 | いいえ | いいえ | いいえ | |
イベントラベル |
el: Label | string, 500B | はい | いいえ | いいえ | いいえ | |
イベント値 |
ev: 55 | int | はい | いいえ | いいえ | いいえ | |
GoogleクリックID |
gclid | string, 500B | はい | はい | はい | はい | |
アイテムコード/SKU |
ic: SKU 45 | string, 500B | いいえ | はい | いいえ | いいえ | |
アイテム名 |
in: Shoe | string, 500B | いいえ | 必須 | いいえ | いいえ | |
アイテムの価格 |
ip: 3.50 | フロート | いいえ | はい | いいえ | いいえ | 最大小数点6桁まで正確に表示します。負の値も可能です。デフォルトは0です。 |
アイテムの数量 |
iq: 4 | int | いいえ | はい | いいえ | いいえ | デフォルトは0です。 |
アイテムのカテゴリ |
iv: Blue | string, 500B | いいえ | はい | いいえ | いいえ | |
非インタラクションヒット |
ni: 1 | ブーリアン | はい | はい | はい | はい | 以下の値は、ヒットが非インタラクティブか否かを指定します: 0 = インタラクティブ、1 = 非インタラクティブ。アプリが開かれる必要があるため、インストール、セッション、リアトリビューションの値は0 です。 |
画面の色 |
sd: 24bits | string, 20B | はい | はい | はい | はい | |
画面の解像度 |
sr: 800x600 | string, 20B | はい | はい | はい | はい | |
トランザクションのアフィリエーション |
ta: Member | string, 500B | いいえ | いいえ | いいえ | はい | |
トランザクション ID |
ti: 0D564 | string, 500B | いいえ | 必須 | いいえ | 必須 | |
トランザクション収益 |
tr: 15.47 | currency (通貨) | いいえ | いいえ | いいえ | はい | |
トランザクションの送料 |
ts: 3.5 | フロート | いいえ | いいえ | いいえ | はい | 最大小数点6桁まで正確に表示し、負の値も可能です。デフォルトは0です。 |
トランザクションの税金 |
tt: 11.20 | フロート | いいえ | いいえ | いいえ | はい | 最大小数点6桁まで正確に表示し、負の値も可能です。デフォルトは0です。 |
表示領域のサイズ |
vp 123x456 | string, 20B | はい | はい | はい | はい |
トラッカーレベルのデータをGoogle Analyticsに送信
GoogleのクリックパラメーターをAdjustのトラッカーURLに追加することで、キャンペーン情報やその他のデータをGoogle Analyticsにパスすることができます。 (クリックパラメーターの追加についての詳細は、こちらをご覧ください。)
Google Analyticsは、以下のクリックパラメーターをサポートしています。
名前 | Adjustのクリックパラメーター名 | Googleのパラメーター名:値の例 | 種類 | 注意 |
キャンペーンのメディア |
utm_medium |
utm_medium: organic | string, 50B | |
キャンペーンID |
utm_id |
utm_id: ID | string, 100B | |
Google ディスプレイ広告 ID |
dclid |
dclid: CL6Q-0XyqKUCFcgK2goddQuoHg | string | Googleによって自動的に追加されます。これは必須ではありません:追加された場合、自動で追加されたGoogle Click IDをオーバーライドします。 |
スクリーン名 |
google_cd |
cd: High Scores | string, 2048B | クリックまたはSDKによって追加できます。クリック値はSDK値をオーバーライドします。 |
以下は、キャンペーンウィザードによって生成された、追加されたクリックパラメーターを含むAdjustのトラッカーURLの例です。
https://app.adjust.com/def456?utm_medium=[network macro for utm_medium or hardcoded value from the client]&utm_id=[network macro for utm_id or hardcoded value from the client]&dclid=[network macro for google display ads id or hardcoded value from the client]&gclid=[network macro for google click ID or hardcoded value from the client]&google_cd=[network macro for screen name or hardcoded value from the client]